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2009年2月26日 (木)

20090226関西学院高等部、甲南高等学校

6時55分にホテルのロビー集合。

阪急電車に乗り、関西学院高等部へ。

 3月で引退される宅間先生のお話を伺うことと、読書科の授業を見学するためである。

 Nさんからお誘いがあっての参加だったのだが、いつのまにやら見学者の人数がふくれあがり、結構大きな団体になっていた。

 現地でN大のA先生(国語教育がご専門)、S大のY先生(情報教育がご専門)ご夫妻と、0才のご子息(笑顔がすてきな、大変おとなしい赤ちゃん。関学の高校生が「赤ちゃんがいるよ!」と喜んでいた)鳥取県立図書館と教育委員会の方々、A大のS先生(学校図書館がご専門)、K大のK君(春から東学大の院生となる)、鳥取・島根に20以上の店舗を持つ今井書店のN社長、新居浜のS学校図書館支援員Sさん。総勢18名である。

 2月も末と言うこともあり、読書科1年生と2年生の最後の授業を拝見。

 1時間目には、一年生のブックトーク(グループブックトーク)の授業を見せていただく。

 グループでのブックトークの取り組みは初めてとのこと。
 グループの中で話し合って、一人のテーマに絞ってーその生徒を中心にーグループメンバーで犯罪についてのブックトークをして見せてくれた。見ている生徒たちは、その発表を評価のワークシートで、定められた観点で評価を記入していた。
 そのあと、環境問題について調べたグループのプレゼンテーションも見せてもらい(若い女性の先生が指導されていた)、宅間先生の講演を聴かせていただいた。読書科では、生徒によるテーマの設定を重視した論文作成が柱となっている。どんなテーマを設定するかによって論文の質が決まる。読書科の先生とのやりとりを丁寧に行いながらテーマを設定していくプロセスを説明していただいた。学校図書館コレクションも、論文作成を支えるコレクションになっていた。すばらしい図書館だが、それでも足りなければ同じ敷地内の大学図書館も使うのだそうだ。「論文作成」をゴールにした周到なカリキュラムが組まれているのだと感じた。

 関学の読書科は、他の教科とは独立し、独自の道を歩んでいる。国語や社会、理科、情報などとの連携はないのだそうだ。情報リテラシー教育は読書科の中で完結している。ただ、他教科でも学校図書館を利用するのだそうだが、経験豊富でフットワークの軽い学校司書さん(4人もいた)たちが先回りをして資料をそろえて待ち構えているとのこと。これはありがたい環境だろう。

 宅間先生の御著書は是非とも読まなければならないと思う。SLAからだされたものは持っていたのだが、そのほか2著はまだだったのでお譲りいただく。

 図書館入り口前の展示は年に4回程度入れ替わる。これは司書・教師たちの手によるものだそうだ。生徒たちの作品づくりのゴールイメージを作る効果を持っているのではないかと思われた。

お昼前に、中学部の図書館も見学する。

修学旅行を核にしたリサーチレポートの現物を見せていただく。よく調べて書かれている。製本されていて、本の著者紹介のように自分の履歴(想定される未来というわけだが)を書いているのがウイットに富んですばらしかった。

 午後は、二年生の論文作成の授業を見せていただく。二年生も終わりということで、テーマ設定の中間報告書を作成していました。生徒の書いたテーマ設定のためのワークシートや情報カード、中間報告のワークシート、できた論文の要旨も見せていただいた。

 週1回、3年間で、論文作成をゴールに図書館の利用や本の使用に慣れることを重点に展開する読書科。テーマ設定や学びのプロセスで、教師と生徒個々の対話が重視されていることが印象に残った。生徒同士のコミュニケーションについては、これまであまり取り組まれてこなかったようだが、次年度より、3人の教師が指導することによって、少人数で互いの中間報告を聞き合いながら展開できるようになっていくとのことだった。

 タクシーで甲南高等学校中学校へ。

 昨夜ご一緒した司書教諭のN先生、司書のS先生が迎えてくださる。

 甲南は、学校図書館の見学のみ。授業が見られないのが残念だが、こんな時期に急なお願いである。仕方がない。

 久しぶりに尊敬する足立先生にお目にかかる。ご退職後も講師として関わられておられる。生徒たちが、次々に足立先生に相談にくる。足立先生の学校図書館との関わりの経緯を伺っていると、ずいぶん共通するものを感じる。

 甲南は、教科学習の中に情報リテラシー教育を位置づけ、理科や社会などの教科と連携しながら指導しているのが、関学と異なるところだ。

 教科だけでなく、総合ーキャリア教育ーと結びつけてよりアクティブな実践を考えておられるよう。

 かませんならば「逆 ようこそ先輩」と題した単元をやってみたいと思った。卒業した先輩を学校に招いて講演会を行うことを活動のフィナーレに置く。まずは、その先輩に会いに行くために、その先輩自身のこと、その先輩が送ったであろう時代のこと、先輩がついておられる仕事を調べる。そしてその知識を元にインタビュー項目を考え、インタビューに出かける(インタビューの記録映像をとっておく)。先輩の学生時代の事や、仕事に疲れてからのこと、仕事の詳細について聞き取ってきて、その映像をドキュメンタリー作品として編集し、まとめる。フィナーレは、そのフィルムフェスティバルと、取材された先輩からお一人登壇いただいてトークショーのような講演会を行う。

 生徒たちは、自分の進路を考えながら、情報リテラシーのスキルを身につけることができる。

 以上はかませんの妄想だが、甲南の方々はどんな風に展開されるのだろうか?

 今後が楽しみである。次年度は是非授業をしているときに伺ってみたい。

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コメント

 
 関学のあと、わざわざ甲南まで足を運んでくださって、ありがとうございました。
 宅間先生は、1994年に私が学校図書館に関わって以来、いろいろ教えていただいております。1988-1989にリチャード・ポールにクリティカル・シンキング教育を研究して帰ってきたら、身近なところに「問い」と「対話」という、まったく同じ切り口で論文指導をしてこられた宅間先生の存在を知って驚き、喜んだものです。
 甲南キャリア教育については、リクルート発行の「Career Guidance」2月号(http://shingakunet.com/career-g/careerguidance_25.html)に、「図書館がリードする中・高一貫の情報活用教育」として甲南中学校・高等学校の実践が紹介されています。私も少しお手伝いをさせていただいてますが、OBワークショップは、中3で年2回行なっています。ご提案くださった内容は、とても魅力的なので、担当の司書教諭と検討させていただきたいと思います。来ていただいたおかげで、いいヒントをいただきました。感謝!

投稿: 足立正治 | 2009年3月 2日 (月) 13時35分

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